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The closer I got to the train station, [めちやくちやに]

The closer I got the train station, the more the numeber of cars and bikes increassed dramatically.

I've lived in this neighborhood for thirty years, but in the space of a few years, high office and

appartment buildings in glass and reinforced concrete have begun to prolifarate like muchrooms.

The plum trees and large farms of the past have disappeared as have the thick elms and magnificent

paulownia in flower.

On the other hand, the young cherry trees and pines with their slender trunks, which very tips of

their branches. As you turn into the avenue in front of the video rental store,you find youself on

asphalt full of holes, like Swiss cheese! Each time I go that way, I tell myself: oh it looks like the

allergic eczema that I have on my leg! But this morning, to my great astonishment, the street was

quite smooth. From year to year, the neighborhood is becoming more city like, but it gives the

impression of being a simple setting because it's so artifical.

駅に近づくにつれて [めちやくちやに]

 駅に近づくにつれて、自動車や自転車が急に増えてきた。
 私は東京郊外のこの街に三十年住んでいるがここ数年のうちに、鉄とガラスで出来た高層マンションや
オフィスが侵入してきて、それまであった梅林や広大な農家が太い欅や美しい花を咲かせる桐と一緒に
消えていった。それとは対照的に道沿いに植えられていた桜や松は細い一本一本の木の枝まで注意深く手入れされている。

 ビデオ屋の通りを曲がると虫喰いのように穴が空いたアスファルト路に出た。その路を通ると、ああ、これは私の足のアレルギー皮膚炎と同じだと思っていたが、今日はきれいな路面になっていて驚く。

街は年々都会的になっていくのだが、あまりに人工的で嘘っぽいかんじがする。

SOMETHING ISN'T GOING RIGHT ANYMORE [めちやくちやに]

This morning around ten I was riding a bicycle not very far from where I live. I entered a narror
street bordered by houses where I looked at the camellias floweiring in garden corners and the
foliage of medlar trees, all the while enjoying the feeling of cool air on my face, despite the cold.

Then,just as I was going into a larger street, I stopped for a moment to let a car go by, But another
arrived right behind, and it gave me the shivers.

New year's celebrations have just ended; could it be that my reflexs are still a bit dulled?

In any case, I read in my horosecope that I should watch out for car accidents this year.

Recently the number of aged people dying in bicycle accidents has increased considerably.

Ten years ago, my own mother-in-law,who was liveng in a house near the apartment that was turning left just as she was in the crossewalk, and she died of it at the age of 79.


TRANSLATED FROM THE JAPANESE BY CORINNE ATLAN

1月10日の日記より     不安 [めちやくちやに]

 朝10時、私は自転車を走らせていた。家の近くの住宅地の細い径にはいり、庭の隅に咲いている山茶花を眺めたりしながら、枇杷の葉っぱを眺めたりしながら、寒いけれど新鮮な空気を顔に感じていた。
 それから、広い道に出るとき、ちょっと停止して車を一台やり過ごした。それなのにもう一台の車が通過してひやりとした。
 お正月が終わったばかりで体が少し鈍っていたのかも知れない。私の今年の占いは自動車事故に気をつけるようにと書かれてあった。
 ここ数年、老人の自動車事故死がとても多くなっている。また十年前に私達夫婦のアパートの隣室に
住んでいた義母が横断歩道を渡るとき左折してきた車にはねられて79歳で亡くなった。
 駅にちかづくにつれて、自動車や自転車が急に増えてきた。

「流氷」飯島正治     事実 [something blue]

流氷     飯島正治


シベリアの捕虜収容所に送られて
六十年も消息がわからなかった父親が
突然パソコンの画面に
カタカナだけになって現れた
帰還した一人がこつこつ調べた死者名簿の四万六千人の一人だった


名簿には
アムール川の名を冠した下流の町に
埋葬されていると記されている
死亡日は重労働を続けて三年後の冬の日
同じ収容所の多くの仲間達も春を待てなかった


二月に北海道紋別に行った
海沿いの山からオホーツク海を望んだ
流氷が白い帯となって沖を埋めている
間宮海峡に注ぐアムールの水が海水を薄めて
蓮の葉の形をした流氷になったという


北風が吹いている
やがておびただしい数の氷の葉が
折り重なって海岸を埋め尽くすだろう
凍ったアムール川の底の
わずかな水も海峡をめざして這っている



 

 わずかな行数の詩という形式は、どうしてこんなに途方もない事実を描くことができるか信じられない
ほどである。この詩を書き上げた詩人はいまどんな気持ちでいるのだろう。
 カタカナだけになってあらわれた父親をどんな気持ちで迎えたのだろう。
 夏でも凍りつくような詩である。そして最後に、アムール川の凍った川の底のわずかな水でさえ
故郷に帰ろうと海峡めざして這っていると感じているのだ。六十年も立っているのに。

「欠落」新川和江     こんどの [something blue]

 こんどの新川さんの詩集『記憶する水』のなかで、わたしがいちばん好きだったのはこの詩です。ひとはちがう詩というかも知れないが、わたしはこの詩をすばらしいと思った。みんなすばらしいけれど。

欠落    新川和江


わたしは
蓋のない容れものです
空地に棄てられた
半端ものの丼か 深皿のような…


それでも ひと晩じゅう雨が降りつづいて
やんだ翌朝には
まっさらな青空を
溜まった水と共に所有することができます


蝶の死骸や 鳥の羽根や
無効になった契約書のたぐいが
投げこまれることも ありますが
風がつよくふく日もあって
きれいに始末してくれます


誰もしみじみ覗いてはくれませんが
月の光が美しく差し込む夜は
空っぽの底で
うれしくうれしく 照り返すこともできる


棄てられている瀬戸もののことですか?
いいえ わたしのことです



 




 アンデルセンのブリキの兵隊のようでもあります。泥んこになってたり、欠けてしまったり、いろいろ冒険してもこころを失わないモノとして。なんというか、この作品は最初は瀬戸もののことを
かこうとして、それが、きらっとひかる場所を探し、あまりにこころをひかれるので、「わたし」にしちゃったのかも知れません。「はじめに言葉ありき。」ではなく「はじめにモノありき。」ですと新川さんはおもっていらっしゃるのかもしれません。

輪郭  ——還暦 原田瑛子    こんなふうに [something blue]

 還暦をこんなふうに面白く捉えた詩を読んだことがなかった。びっくりである。


輪郭  原田瑛子
  ——還暦

まぶしさに目をほそめていた
いくさきに真っ白く光っているものの
とらえられない輪郭を
とらえようとして
いっしんにみつめていた
あしもとにはみしらぬ時があった
風のような果実のような
垂直のような
たおやかないいしれぬものたちに
囲まれていた


あるいたそして


ここに来たのだ
ここにいる
いま
後ろ手に
ざわざわとひきよせられる
時たち
ゆっくりと回転しながら
まきもどっていくモノクロの画像
にわかにわたしのうちがわをおおう
夕やけ だが


微熱をおびてなおも背筋をのばす
ものがいる
(そうよ
 そうすてたものでもなかったのだけれども・・・)


岩にうちつけられたままのこころや
むきあえなかったままのゆめ
が輪郭だけの星砂になって
ゆびのすきまからおちていくのを
みている

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